一条工務店スマートキッチンは仕様と費用比較で最適な選択が可能

スマートキッチンは、一条工務店の「i-smart」シリーズで標準もしくはオプションとして採用されている独自仕様のキッチンです。スリム・ワイド・ステップの3タイプがあり、カウンターの形状や素材、シンクの仕様、収納の設計まで、幅広い選択肢がそろっています。

広さ・高さ・収納力・お手入れのしやすさ・カラー・オプション機能など、家族構成やライフスタイルによって最適な組み合わせは異なります。見た目や価格だけで決めてしまうと、「思ったより使いにくい」「掃除がしづらい」「収納が足りない」といった後悔につながることもあります。

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この記事では、スマートキッチンを選ぶうえで知っておきたい仕様の違いや選び方のポイントを解説します。家族みんなが心地よく使えるキッチンを実現するために、選択肢と判断基準を一つひとつ見ていきましょう。

スマートキッチン3タイプの違いと選び方の判断基準

スマートキッチンは、「スリム」「ワイド」「ステップ」の3タイプに分かれており、それぞれの仕様が暮らし方や使い方に応じて設計されています。選ぶ際に重視したいのは、キッチンでの動線や調理頻度、LDK全体の開放感とのバランスです。

ここでは、3タイプの主な違いを「サイズ」「収納力」「コンセント数」「使い勝手」の視点で比較していきます。

タイプ	カウンター寸法（横×奥行cm）	構成	コンセント数	特徴
スリムカウンター	273.8 × 72.5	調理専用	4口	コンパクトで圧迫感が少なく、LDKにすっきりなじむ
ワイドカウンター	273.8 × 105.0	収納／全面タイプ	4口	作業スペースが広く、複数人での調理や配膳にも便利
ステップカウンター	273.8 × 111.1（72.5＋38.6）	段差付き（収納／全面）	8口	段差を活かして家族の作業台や学習スペースとしても使える

※3タイプとも横幅は273.8cmで統一されており、LDKとの一体感を意識した設計になっています。

スリムカウンターは最小構成で開放感を重視した設計

リビングとの一体感を大切にしたい方におすすめなのが、スリムカウンターです。奥行72.5cmと最小構成の設計で、キッチン前の動線をしっかり確保しながら、空間をすっきりと見せられるのが特長です。

リビング側には4口のコンセントがあり、引き出し収納はありません。機能を必要最低限に絞ることで、シンプルでミニマルな空間をつくることができます。

• カウンター寸法：横273.8cm × 奥行72.5cm
• 構成：引き出しなし（調理専用カウンター）
• コンセント数：4口

LDKに圧迫感を出したくない方や、限られたスペースで効率よくレイアウトしたい方に最適です。収納や家具を別に設ける場合でも、全体のバランスが取りやすくなります。

ワイドカウンターは調理効率と多目的利用に適した広さ

ワイドカウンターは、スリムカウンターに比べて奥行が約30cm広く、調理や作業のしやすさを重視したタイプです。家族で料理を楽しむご家庭や、キッチンを多目的に使いたい方に人気のある仕様です。

収納構成は「収納カウンタータイプ」と「全面カウンタータイプ」の2種類から選べ、どちらもリビング側には4口のコンセントが備えられています。

項目	内容
カウンター寸法	横273.8cm × 奥行105.0cm
タイプ	収納カウンター／全面カウンター
コンセント数	4口
想定用途	調理・家事・ワークスペース兼用

調理中のゆとりを確保しながら、配膳やちょっとした作業にも活用できる広さが魅力です。キッチンを家族で囲んだり、趣味や仕事のスペースとしても活用したい方に適しています。

ステップカウンターは多機能対応で家族利用に最適な構成

ステップカウンターは、天板の一部が一段低く設計された段差付きカウンターです。奥行は111.1cm（72.5＋38.6cm）と3タイプの中でも最も広く、調理だけでなく、子どもの学習やちょっとした作業、家族の団らんにも対応できる多機能なキッチンです。

カウンター構成は「収納タイプ」と「全面タイプ」から選択可能で、リビング側のコンセントは8口と、他のタイプの2倍用意されています。高い利便性と機能性が特長です。

項目	内容
カウンター寸法	横273.8cm × 奥行111.1cm（72.5＋38.6）
構成	段差付き（収納タイプ／全面タイプ）
コンセント数	8口
特徴	家族の多用途スペースとして機能し、生活にゆとりをもたらす

調理・学習・作業など、家族の活動を一つのカウンターで完結できる設計が魅力です。段差が自然な仕切りとなるため、リビングとの一体感を損なわずに生活空間を緩やかに分けることができます。家族で過ごす時間を大切にしたい方にぴったりです。

カウンター高さは身長別に3段階から最適に選定

キッチンカウンターの高さは、日々の料理や洗い物を快適に行うための大切なポイントです。高さが合っていないと、前かがみの姿勢や無理な体勢が続き、肩こりや腰痛の原因になることもあります。

一条工務店のスマートキッチンでは、「800mm・850mm・900mm」の3段階からカウンターの高さを選べるようになっており、身長に合った適切な高さを選ぶことができます。

カウンター高さ	推奨される身長の目安	特徴
800mm	〜160cm前後	前傾姿勢になりにくく、動作の負担を軽減
850mm	160〜170cm前後	標準的な身長にフィットし、作業バランスが取りやすい
900mm	170cm以上	無理な前かがみを防ぎ、高身長でも疲れにくい

※推奨身長はあくまで目安です。実際の作業スタイルや体格に合わせた調整が必要になる場合もあります。

調理や洗い物などの動作によっても「ちょうどいい高さ」の感じ方は異なりますが、一般的には“肘の高さから約10〜15cm下”が理想的なカウンター位置とされています。

たとえば、身長165cmの方が800mmを選ぶと、やや前かがみの姿勢になりやすく、長時間の作業では腰に負担がかかりがちです。一方で900mmでは肘が上がりすぎてしまい、腕や肩に余計な力が入りやすくなります。

もっとも多く選ばれているのは850mmで、標準的な身長の方にとってバランスが良く、調理から片付けまで快適にこなせる高さです。

作業時の快適さを長く保つためには、身長だけでなく、普段キッチンに立つ人の姿勢や使い方にも注目して選ぶことが大切です。夫婦で身長差がある場合は、どちらが主にキッチンに立つかを基準に選ぶと後悔が少なくなります。

カウンタートップ素材は人造大理石と御影石から用途別に選定

スマートキッチンのカウンタートップには、「高性能人造大理石」と「天然御影石」の2種類が用意されています。どちらも高い耐熱性・耐久性を備えていますが、見た目やお手入れのしやすさ、価格に違いがあるため、ライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

素材	特徴	耐熱性	耐傷性	清掃性	費用	シンクの制約
高性能人造大理石	明るくなめらかな質感	約350℃	中程度	高い	標準仕様	樹脂シンク併用可
天然御影石	光沢と重厚感ある石目模様	約280℃以上	非常に高い	中程度	¥150,000	樹脂シンク不可（ステンレスのみ）

※費用はワイドカウンターでの採用時。スリム・ステップタイプは異なる可能性があります。

高性能人造大理石は清掃性と耐熱性に優れた標準素材

高性能人造大理石は、12mm厚の人工素材を使った天板で、350℃の高温にも耐える実用性の高い標準仕様です。やわらかい光沢のあるホワイト系カラーが特徴で、LDK全体を明るく見せる効果もあります。

表面がなめらかで汚れも落としやすく、日常的な掃除のしやすさに優れています。また、継ぎ目のない「シームレス接合」に対応しているため、シンクまわりにも汚れがたまりにくいのがポイントです。

ただし、長く使ううちに焦げ跡や変色のリスクがあるため、高温の鍋やフライパンは直接置かず、鍋敷きを使うのがおすすめです。

天然御影石は高級感と耐久性を備えた有料オプション素材

天然御影石は、天然石を一枚板で加工した重厚感あるカウンタートップで、ブラックとグレーの2色から選べる有料オプションです。キッチンに高級感を演出したい方に人気があります。

硬度が非常に高く、キズが付きにくい素材のため、美しい状態を長く保ちたい方に向いています。撥水コーティングにより、水や油が染み込みにくく、清掃性もある程度は確保されています。

一方で、シームレス接合には対応しておらず、ステンレスシンクとの組み合わせが必須です。また、素材が硬いため、万が一食器などを落とすと破損しやすい点には注意が必要です。

デザイン性と耐久性を重視する方向けのハイグレードな選択肢といえるでしょう。

シンクは静音性・清掃性・素材制約から最適に選定

スマートキッチンでは、「ステンレス製の静音シンク」と「樹脂製（人造大理石）のシンク」から選ぶことができます。見た目だけでなく、静音性や掃除のしやすさ、カウンタートップとの接合仕様など、選ぶ際に押さえておきたい性能の違いがあります。

シンクタイプ	素材	静音性	接合方式	清掃性	カラーバリエーション	注意点
ステンレス静音シンク	ステンレス＋制振材	約34dB（非常に静か）	一体型（継ぎ目あり）	標準的	メタリック系のみ	汚れが目立ちやすい
樹脂シンク	人造大理石	通常	シームレス（継ぎ目なし）	非常に高い	オフホワイト／ピンク／グレー	御影石天板と併用不可

※34dBは図書館と同程度の静けさで、家庭用シンクとしてはトップクラスの静音性能です。

ステンレス静音シンクは制振材で34dBの静音性を実現

ステンレス静音シンクは、裏面に制振材を貼ることで、水はね音や排水音、食器の当たる音などを大幅に抑える静音仕様です。音レベルは約34dBと非常に静かで、家族が寝ている時間や在宅勤務中でも気兼ねなく使えるメリットがあります。

ステンレス素材は耐久性と清掃性に優れていますが、水アカや指紋が目立ちやすいため、定期的なお手入れが必要です。また、金属の質感はクールな印象を与える一方で、空間の統一感を重視したい方には好みが分かれる場合もあります。

調理中の音が気になる方や、小さな子どもがいる家庭には、音ストレスを軽減できる実用的な選択肢です。

樹脂シンクはシームレス構造と選べる色で清掃性と統一感を両立

樹脂シンクは、人造大理石で構成され、カウンタートップと一体成型が可能な「シームレス接合」に対応しているのが最大の特長です。継ぎ目がないため、汚れがたまりにくく、毎日のお手入れがとても簡単です。

オフホワイト・ピンク・グレーの3色展開で、キッチン全体をやわらかくまとめたい方や、カラーコーディネートを重視したい方に適しています。

ただし、御影石のカウンターとは接合できないため、御影石を選んだ場合は必然的にステンレスシンクになります。この点は、素材の組み合わせを考えるうえで重要な制約です。

硬度が高く、キズにも強いため、見た目と清掃のしやすさを両立したい方にとってバランスの取れた選択肢です。

収納はBLUM製レールと可動式仕切りで耐久性と使いやすさを両立

スマートキッチンの収納は、単にモノを収めるスペースではなく、使いやすさ・取り出しやすさ・長く使える耐久性までを見据えた設計になっています。すべての引き出しに世界的な金物メーカー・BLUM社製のスライドレールを採用し、10万回の開閉テストをクリアした高品質な構造が標準装備です。

項目	内容	特徴
引き出しレール	BLUM社製フルスライドレール	静音・高耐久・ソフトクロージング機能付き
上段収納	可動式仕切りトレー	仕切り位置を自由に調整でき、整理しやすい
下段収納	移動式仕切り付き深型収納	重量物にも対応でき、空間を有効に使える
内引き出し	コンロ・シンク下の内部に設置	デッドスペースを立体的に活用
材質	低圧メラミンボード	耐摩耗性・耐汚性に優れ、メンテナンスも簡単

※マルチラック部分を除き、すべての引き出しにBLUM製レールが標準で搭載されています。

引き出し収納は仕切り付き構造と静音レールで整理しやすい設計

引き出し収納には、開閉のしやすさと安全性を両立したBLUM社製スライドレールを採用。引き出しはスムーズに動き、勢いよく閉めても自動でゆっくり閉まる「ソフトクロージング機能」で、指を挟んだり音が響く心配もありません。

上段には可動式の仕切りトレーがあり、カトラリーや調理小物をすっきり整理できます。仕切り位置は自由に調整できるため、使いながら最適な収納に変えていける柔軟さも魅力です。

下段には深型の引き出しに移動式仕切りがついており、ペットボトルや鍋などの大きくて重い物も安定して収納できます。収納物のサイズに合わせて区切れるので、無駄なく整った収納が実現します。

内引き出しはシンク下を活用し収納効率と動線を最適化

コンロ下やシンク下といったデッドスペースも、スマートキッチンでは無駄なく活用。内引き出しを設けることで、収納空間を上下に分けて効率化しています。

コンロ下の内引き出しには調味料やラップなどの小物を、シンク下にはスポンジや洗剤のストックを収納でき、日々の家事動線がスムーズになります。さらに、食器洗い乾燥機の下にも収納スペースが確保されており、買い置き品の保管場所としても便利です。

底板には耐摩耗性・耐汚性に優れた低圧メラミンボードを採用しており、傷や汚れに強く、長年の使用でも見た目が劣化しにくいのが特長です。掃除のしやすさと高い耐久性を兼ね備えた、毎日使いやすい収納設計です。

調理効率と清掃性を高める3種の設備オプションが有効

スマートキッチンは標準仕様でも高い機能性を備えていますが、オプションを上手に取り入れることで、日常の家事効率がさらに向上します。なかでも人気なのが、「深型食洗機」「オールメタル対応IH」「タッチレス水栓」の3つ。どれも清掃性・時短・衛生面に優れており、実際に導入する家庭が増えています。

Panasonic製深型食洗機（バイオパワー除菌）｜¥51,000

標準仕様にも食洗機は付属していますが、深型タイプ（Panasonic製）に変更することで、1日分の食器をまとめて洗える大容量仕様にアップグレードできます。上下2段のバスケット構成で、大皿やフライパンなども余裕をもって収納できます。

• 洗浄容量：約8人分の食器に対応
• ビルトインタイプでキッチンの見た目や動線に干渉しない
• バイオパワー除菌による高温洗浄で、衛生面も安心

家族の人数が多い家庭や、一度にまとめて洗い物を済ませたい方にとっては、洗い物の手間をほぼゼロにできる頼れる装備です。

IHヒーター（Panasonic・オールメタル・ラクッキングリル付き）｜¥66,000

Panasonic製のIHクッキングヒーターは、すべての金属製調理器具に対応する「オールメタル対応型」が選べます。手持ちの鍋やフライパンをそのまま使えるため、新たに調理器具を買い直す必要がありません。

注目ポイントは「ラクッキングリル」。焼き網を使わず、受け皿だけで調理ができ、油はねや焦げ付きが大幅に軽減される設計です。

• 受け皿は取り外して丸洗いでき、清掃もラク
• グリル内のにおいや汚れの蓄積を抑えられる
• 温度管理がしやすく、料理の仕上がりにムラが出にくい

通常は66,000円のオプションですが、キャンペーン対象時には無料で導入できるケースもあり、非常にコスパの高い設備です。

LIXIL製タッチレス水栓｜¥13,100

水栓は複数の仕様から選べますが、唯一の有料オプションがLIXIL製のタッチレス水栓です。手をかざすだけで水が出るセンサー式で、調理中の使い勝手が格段に向上します。

• センサー操作で非接触の吐水・止水が可能
• 手が汚れていても操作できるため、衛生面で優れる
• 蛇口まわりの汚れが減り、掃除の手間も軽減できる

特に、揚げ物や肉の下ごしらえなど、手が汚れがちなシーンでの快適さは一度使うと手放せなくなるレベルです。見た目もスマートで、キッチン全体の印象を引き締めるアクセントになります。

キッチンカラーは鏡面塗装の4色で空間に高級感と統一感を演出

スマートキッチンの面材カラーは、「プレミアムホワイト」「プレミアムレッド」「プレミアムブラウン」「プレミアムブラック」の4色から選べます。
すべての面材には、楽器にも使われる鏡面塗装が施されており、上質な光沢と奥行き感のある仕上がりが特長です。

カラー名	特徴	空間との相性	備考
プレミアムホワイト	明るく清潔感のある定番カラー	ナチュラル系・北欧系にぴったり	光を反射し、空間を広く見せる効果がある
プレミアムレッド	鮮やかでアクセント性が高いカラー	モダン・個性派のLDKにおすすめ	好みによって印象が大きく分かれる
プレミアムブラウン	木目調に近い落ち着いた色合い	和モダン・シックな雰囲気に調和しやすい	家具や建具との統一感を出しやすい
プレミアムブラック	高級感と重厚感を演出できるダークカラー	インダストリアル・ラグジュアリーな空間に最適	指紋やホコリが目立ちやすいため手入れが必要

※いずれのカラーも、キッチンとカップボードなどの収納で色を統一可能です。

鏡面塗装には、ピアノ塗装にも用いられる技術が使われており、表面に深みと反射の美しさを与える質感が魅力です。ツヤのある塗装とは異なり、光の角度によって陰影が変わるため、LDK全体の雰囲気に奥行きを加える効果があります。

選ぶ際のポイントは、「床・壁・家具との色調のバランス」と「掃除のしやすさ」。ブラックやレッドは存在感が強くスタイリッシュな印象になりますが、水アカや指紋が目立ちやすく、こまめな手入れが必要です。

一方でホワイトやブラウンは空間に馴染みやすく、扱いやすいため、インテリアの方向性を後から調整したい方にも向いています。

カラーは4色に限られていますが、鏡面塗装の質感によって、実際の色以上の個性と高級感を演出できるのがスマートキッチンの魅力です。見た目・空間との相性・暮らしやすさをバランスよく考えながら、後悔のない色選びを進めていきましょう。

オイルガードは高さと掃除性の違いから調理環境に応じて選定

スマートキッチンのコンロ前には、油はねを防ぐための「オイルガード」が標準で設置できます。選べるタイプは「ロータイプ」と「ハイタイプ」の2種類で、それぞれにデザイン性や掃除のしやすさ、防御性能に違いがあります。

タイプ	高さ（mm）	重量（kg）	取外し可否	特徴
ロータイプ	270mm	約3.7kg	可能	視界と開放感を保ちながら最低限の油はねをカバー
ハイタイプ	600mm	10kg以上	不可	強力に油はねを防止するが、固定式で取り外しできない

※どちらも幅760mm・厚さ8mmで、視界を遮らないクリアアクリル製です。

ロータイプ｜軽量＆取り外し可能で掃除がしやすい

ロータイプは、コンロまわりに最低限の防御を設けつつ、キッチンとダイニングの一体感を損なわないデザインです。軽量で取り外しができるため、調理後にシンクで丸洗いすることができ、清掃性に優れています。

開放的な印象を保ちたい方、来客時や日常的にキッチンを美しく保ちたい方には、扱いやすくバランスの取れた選択肢です。

ハイタイプは高ガード性と固定構造で油はねを強力に防止

ハイタイプは、600mmの高さで油や水の飛び散りをしっかりガードできるタイプです。揚げ物や炒め物の頻度が高いご家庭には適していますが、重量が10kgを超えるため設置後の取り外しはできず、拭き掃除のみでの対応となります。

調理スペースをしっかり仕切りたい方、壁面のような役割をオイルガードに求める場合に有効です。ただし、視界が遮られる点や掃除のしにくさを感じる場面もあるため、使用頻度やメンテナンス性を十分に考慮する必要があります。

オイルガード未設置は調理内容と清掃性を考慮して選定可能

オイルガードは、「付けない」という選択も可能です。IHクッキングヒーターを使用し、油はねの少ない調理が中心のご家庭や、見た目のスッキリ感を重視する方には、あえて設置しないという判断も選択肢のひとつです。

設置後の変更が難しいパーツだからこそ、掃除頻度・見た目・調理スタイルとの相性を明確にしておくことが、後悔のない選び方につながります。

カップボードは幅・構成・素材選定で収納力と統一感を調整

スマートキッチンと同一シリーズで揃えられるカップボードは、最大270cmまでの5サイズ展開。天板素材や上部収納の有無も選択でき、キッチンと色味・素材を統一することでLDK全体に一体感と高級感を持たせることができます。

幅サイズ	上下構成	価格（税込）	特徴	備考
90cm	下部のみ	¥144,000	コンパクトで省スペースな設置が可能	最低限の家電と食器収納におすすめ
135cm	上下あり	¥195,000	程よい容量で賃貸からの住み替えにも対応可能	初めてのカップボード選びにも使いやすいサイズ感
180cm	上下あり	¥243,000	食器も家電もバランスよく収納できる標準サイズ	採用率が最も高く、汎用性の高い構成
225cm	上下あり	¥294,000	大容量で家電が多い家庭にも対応できる	炊飯器・電子レンジ・トースターを並べて設置可能
270cm	上下あり	¥372,000	最大サイズで、収納・作業・見た目すべてにこだわる方向け	壁一面を収納兼作業台として使える、最上位モデル

※すべてのサイズでキッチン本体と同色・鏡面仕上げの統一が可能です。

上部収納には扉付きの吊戸棚を採用しており、普段使わない食器や来客用のストックなどをまとめて収納できます。下部にはスライド式の引き出しや、炊飯器や電子レンジが使いやすい家電収納スペースを確保。コンセント付きでそのまま使用できる実用性も魅力です。

天板素材は標準で人造大理石が採用されていますが、追加費用（約¥45,000〜）で天然御影石への変更も可能です。高級感と耐久性を重視する方に人気のオプションで、キッチンカウンターと同じ素材に揃えることで統一感が引き立ちます。

最小サイズの90cmは設置場所を選ばない利点がありますが、収納力は最小限にとどまります。もっともバランスが取れているのは180cmタイプで、価格・容量・実用性のすべてが平均的な家庭のニーズに合致しています。

カップボード選びで後悔しないためには、「幅のサイズ感」だけでなく、設置予定の家電の数と収納したい物の量をしっかり把握することが重要です。収納力だけでなく、作業効率やインテリアとしてのまとまりまで考えるなら、キッチンとセットで選ぶことが理想的なアプローチです。

スマートキッチン導入は優先順位の明確化で後悔を回避可能

スマートキッチンは標準仕様でも十分な性能を持っていますが、オプションの有無やサイズ選定によって、使い勝手やトータルコストが大きく変わります。

だからこそ、事前に自分たちの暮らし方に合った優先順位を明確にすることが、後悔のないキッチン選びのポイントです。

導入時に確認すべきチェックポイント一覧

判断基準	主な選択要素	判断材料・基準
予算	オプション数・御影石・カップボード	標準仕様＋20万円以内に収めたいのか、機能・見た目を優先するか
家族構成	カウンターサイズ・段差有無	子どもがいるならステップカウンター、2人暮らしならスリムでも問題なし
調理頻度	食洗機・IH・収納数	自炊が中心なら深型食洗機＋IHグリル＋引き出し収納で効率的に
身長	カウンター高さ	800mm：150〜160cm｜850mm：160〜170cm｜900mm：170cm以上
キッチン周辺の間取り	カップボードサイズ	一般的には180cmで十分だが、壁面の広さと使用家電の数に応じて調整
デザイン志向	鏡面カラー・御影石・シンク素材	高級感を求めるなら、ブラック×御影石天板×静音シンクの組み合わせがおすすめ
掃除のしやすさ	シームレス構造・撥水性・素材選定	樹脂シンク＋鏡面塗装＋引き出し収納で、日々の掃除と家事負担を軽減

すべての選択に「正解」はなく、自分たちのライフスタイルに合った優先順位を決めることが重要です。予算を抑えたい場合でも、使いやすさを犠牲にしてしまうと、後々の不満や小さなストレスにつながる可能性があります。

特に「カウンターの形状・高さ・収納構成」は、毎日の使い勝手を左右する核心部分。この3つは妥協せずに検討しておくと、長く快適に使えるキッチンになります。

チェックリストをもとに、自分と家族の毎日の動きや使い方をリアルにイメージしながら選んでいくことが、満足度の高いキッチンづくりにつながります。最終的な判断は価格ではなく、「日々の使いやすさ」と「暮らしの心地よさ」で下すのがおすすめです。

一条工務店スマートキッチンは暮らしに合う組み合わせが大切

スマートキッチンは、カウンターの形状・高さ・素材から、収納・設備・デザインに至るまで、住まい手のニーズに合わせた多彩な選択肢が用意されています。どの組み合わせが「わが家に最適」かを見極めるには、目的とライフスタイルから逆算する視点が欠かせません。

項目	主な選択肢	判断の視点
カウンター形状	スリム／ワイド／ステップ	作業スペース・収納力・家族構成とのバランス
高さ	800／850／900mm	使用者の身長と姿勢負担の軽減
トップ素材	人造大理石／天然御影石	清掃性と高級感のどちらを優先するか
シンク素材	ステンレス／樹脂	静音性やシームレス性を重視するか
収納設計	引き出し／内引き出し／カップボード	収納量と使いやすさ、空間の無駄をなくす工夫
設備オプション	深型食洗機／IH／タッチレス水栓	調理頻度・時短ニーズ・予算配分のバランス
デザイン	プレミアムカラー4色・鏡面塗装仕上げ	LDKとの調和と、空間としての完成度をどう捉えるか
オイルガード	ロータイプ／ハイタイプ／なし	油はね対策・視界の確保・掃除のしやすさとのバランス

判断に迷ったときは、「毎日どんな使い方をするか」「どこに不満を感じたくないか」を基準にするのがもっとも効果的です。全てを完璧にそろえる必要はなく、暮らしに直結する部分から優先順位をつけていくことで、納得感のあるキッチン選びができます。

スマートキッチンは、一条工務店の住宅性能と連動し、住まいの中心となる存在です。機能性・デザイン性・快適性をバランスよく備えた選択は、日常生活の満足度を大きく左右します。

正しい情報と明確な判断軸があれば、誰でも後悔のないキッチン選びが可能です。暮らしに寄り添う一台を、ぜひ自分たちのスタイルで選んでください。